詩人:山崎 登重雄
何も起こらない 残らない 生活
何も起こさないから 起きようがない
何も残さないから 残りようがない
自らのアクションで ストーリーはキラメクのに
いったい何が不満なの そして何に脅える
顕われないね 自分の本心
あたりまえさ 汚れてるんだもん
夢ではひたすらにもがき うなされて目を覚まし
現実もひたすらにもがき 疲れ果てて眠る
夢はどっち 今はどっち 正気なのはどっち?
何かを喚いて 何かを振り払う仕草で飛び起きる
その滑稽さに声を出して自分を笑う 笑ってしまう
その滑稽さに声を殺して泣く 不意に涙するのだ