詩人:カナリア
風邪引いて
何ヶ月も干してない布団に潜り
ガクガク震える体を丸くした
看病に来てくれる彼女もおらず
見舞ってくれる友達すらおらんことに気付かされ
具合は余計に悪くなった
怠い体引きずりながら
桃缶でも食べよう!
と
確かあったはず!!
と
戸棚を開け
手を伸ばした先に
…何かが触れた
もわっ…と言うのか
ベチョ…と言うのか…
得体の知れない感触が体を駆け巡り
この手引いて
その物体を確かめるべきか
それとも周りに
なすり付け
このまま無かった事として終わらせよか…
具合は余計に
悪くなった