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詩人:どるとる
誰にも届くようなうたと誰にも届かないうたの狭間なんてちっぽけなもので
他人の涙と自分の涙の重さの差を比べるような愚かなことだ
うたうようにうたううただから
時として見る人によっては歌にもなり詩にもなるのさ
それでいい
形なんて決まってない
とらわれたくないのさ
うたうようにうたううたはずっと読みたいと思う人の心の中にだけあり続ければいいんだ
誰かに届けたいと思うその気持ちの矛先は常に読みたい人へ向かってる
だから言葉は時にわがままにもなって自分勝手にもなるのだろう
だけれどそのねじ曲がった邪悪ささえ受け入れてくれるなら
僕はこれからもうたうよ
うたうようにうたううたをうたうよ
この部屋の片隅で
地味に 咲いて
たまに 揺れる位
ひそかに咲くよ。