詩人:チェシャ猫
最後に一つだけ伝えたいことがあるよ
見たくないものから切り捨てて
何も無くなったこの世界から・・・。。
触れれば崩れてゆく面影に抱かれ
二度と叶わない幻想に焦がれやまずにいる
手を伸ばせば確かに在ったその形に
心を赦すことを恐れてた
まだ月の消え残る夜の中で
感じた確かな温もりを
いつまでも傍にあると高をくくって
気付けば届かない場所に置き去りにしてきた
愚か者の唄・・・
何度もその存在を確かめてみるけど
何処にもないと悟って微笑った
「あの日に戻れたら」なんてくだらない言葉も
溢れ出すのを抑えられない
いつから世界は変わった?
変わったのは俺のほうか?
何度も人を傷つけた罰か?
今この身に十字架が注ぐ
いつか馬鹿にした本気の想いに
今更になって締め付けられる
救いようの無い
この愚か者の唄・・・
二度と救われることの無い
愚か者の唄・・・。。