詩人:孤 花
アタシ
神様なんて信じていないよ
だけどね
お前がアタシを
あのお空から見てるって
信じたいんだ
ズルイんだ
ねえ
見てるよね?
最後にお別れが言えなかったことも
アタシがまだオマエより小さかった時
沢山遊んでくれたのに
アタシはお前に触れることさえ
忘れてしまったこと
許してくれる?
お前の辛そうな眼が忘れられない
最後に見たのはその眼だったから
最後に見たのが
その眼だったから
穏やかで優しい真っ白なお前
いつも嬉しそうに近寄ってきたね
お前にこの想いが伝えられたらって
何度思っただろう
もう一度だけ会って
一生分の優しさをあげたられたらって
何度思っただろう
お前が好きだったのに
本当に好きだったのに
アタシは神様なんか信じていないのに
神様を信じたいんだ
ズルイんだ