詩人:里雨夜
年月を重ねると
分かってくる事がある
例えば
どんなに頑張って
手を伸ばしても
必ずしも届くわけではなく
むしろ
手に入れられることの方が少ないんだって事
そして
虚しさの辛さを知り
諦観を覚えた
年月を重ねると失ったものに気付く
例えば
後先考えず夢中になった時の気持ち
世間体とか見てくれとか知らなかった頃の素直さ
もし
泣けなくなる事を知っていたなら
泣くのを我慢する事もなく
ここまで苦しまないで済んだのかな
年月を重ねて知ってしまった事
消えない
忘れられない
もう戻れない
2008/07/08 (Tue)