詩人:アイカ
悲しみを盾にして
大きな矛盾を
ひけらかして
そんな
私は間違っていて
そこで
貴方はつまづいて
虹のはじまりが見たいと
発したのは
夜が来るのが
怖かったからさ
泥に流れて
とりまく空気が
茶色くにごっていて
旅を続けるのが
恐ろしくて
仕方なかった
最後は悲しい海に
たどり着くと
知っていた
私を捨てた二人を
憎んでいたけど
死にそうなほど
愛していた
きっとそれは
揺るぎ泣く
たぶんそれは
揺るぎ亡く
悲しみを剣にして
小さなあきらめを
感じていた
感情のままに
突き出した刃を
しまう事
出来ないまま
塞がった両手は
赤い涙を流しはじめて
傷口は膿んで
塞がって
又開いてを
繰り返してるんだ