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詩人:どるとる
青い空の
暑い夏の
白い雲の
広がる思い出
まぶた閉じれば
今も思い出せる
風にとばされた
麦わら帽子の行方
みんなで行った海
夏休み明けの一番
最初の授業で
日に焼けた黒い肌を見せ合い笑いあった夏の思い出がまわる
吹き出す汗と
暑いけど
そんな中で
食べるアイスの美味しさに暑さを一時忘れた僕らは
自転車で田舎の道
どこまでも駆け抜けた
風きって駆け抜けた
あんな夏今はどこに
置き去りにしてしまったのか
青い空も白い雲もあの頃とは違う
僕の夏は ただ暑いだけの夏じゃなかったはずなのに
青い空に抱かれていたい
そう思うことさえ
忙しさに流されて
薄いトタン屋根の下
汗をかきながら
仕事に精を出す
夏の日々
今はなき夏よ
いつかまた出会えるかな
形だけでも感じれたらな
なんてね思うよ
大人は ちょっぴり切ない。