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[156580] 僕と君

詩人:どるとる


夕暮れの空にカラスが飛んでる
そんなようなありふれた夕暮れ
どこからか夕飯のいい匂いがただよってくるようなあたりまえな景色の中

僕は君とふたり
貧しくても肩を並べて
けんかしてもあっというまに仲直りして
気づけばまた肩並べる
そんな愛と優しさに満ちた生活をそれなりに暮らしている

なんていうのか難しいけど君の一番好きなところはね 君の顔でも趣味でも 仕事でもなく
君の心の形とでもいうのかな とにかく君の心が好きなんだよ
だから君の全てを愛せるのさ

今日もまた日が暮れれば僕は君のいる部屋に帰る
ただいまと言って
僕が疲れていれば
肩もみしてくれる
そんな優しい君に何ができるかな
いつも何かしようとするけどできずにいるんだよ

一番大切なことは
ずっとそばにいること
それをしなくては愛することなんてできるわけもないから
なるべくそばにいるよ
そばにいて何ができるわけでもないけど
こんな僕でも必要とされてるなら
君の笑顔の横に僕の笑顔を並べよう

たとえばありふれた夕暮れの
カラスが二三羽飛んでいるような
そんな構図の中に
ふたり窓際
肩を並べるような
そんな古くさい愛でもいいから

僕と君のその形が
変わらないように
あれやこれやするよ
永遠なんてものも誓うよ

この世界が僕らのことを必要としなくなる日まで
僕は君を 大切に大切にするから。

2010/05/30 (Sun)
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