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詩人:どるとる
むりのないように
生きてきたよ
今までずっと
こわれないように
歩いてきたよ
これまでずっと
なるべく 人と関わらないでいられる生き方をしてきたよ
気づくといつも
狭くて 薄暗い
路地裏に座ってた
僕はある日あの時
出会ったのさ
素敵な1日に
なんとなくだけど
久しぶりに窓を開けて
空を見上げた
そこには大きな
満月が浮かんでいた
まるで 僕を慰めるように 優しい月明かりを部屋に届けた
明日からなんとなく
何かが変わりそうな気がするよ
少しずつ少しずつ
記憶の浜辺に
刻まれた記憶が
押し寄せる時の波に
さらわれていきそうで
真夜中のお散歩
目的はないけど
ただ口実でジュースを買いに
影が揺れている
僕の影が揺れている
ぼんやりと眺めてる
街路灯の下
泣いているいつかの僕を後ろから抱きしめる
そんな夢を見ていたんだ いつも
孤独な旅はまだ続いてゆくよ
日々ページは
刻々めくられて
この瞳がうつしだす景色はただ平凡な真夜中なれど
どこか特別な景色
僕が月を見ているようにあの月も僕を見ている
そんな 視点の真夜中ぼくは遠出する
ちょっとそこまで
これでも勇気が入り用さ。