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詩人:剛田奇作
3Fの上司はスケールがデカい
身長は電信柱のごとく
高く
体は気球のように真ん丸だ
笑うときは、口が耳まで裂け地震のように豪快だ
毎日26回食事をとり
間食は13回だ
間食の間の軽食は9回だ
なので彼用の冷蔵庫とキッチンルームが経費で買われた
3Fの社員は仕事ができない
彼が全てやってしまうらしい
しかし彼は、一年に半年間は休暇を取るらしい
彼は、去年宝くじが当たったから社員旅行用の無人島と飛行機を購入した
ノリでローン会社を訴え、グレーゾーン金利に苦しむ人々を救った
愛人が世界中にいるので、彼は十ヶ国語をしゃべる
彼は本妻の子、愛人の子あわせて40人以上いる
その子供たちは会社に遊びにくると、ビルの壁に大好きなパパの絵を描き上げた
彼はなぜか宝くじが三年に一度は当たるが常に貯金はないらしい
最近は愛人の子供の友達の家族も養っているという
先週、フィリピンに学校を建てたらしい
彼は 営業が一番苦手だが、彼が笑うと反射的にみんなハンコを押してしまうので成績は一位だ
彼は、性同一性障害の人の気持ちが知りたいといい、
衝動的に 性転換手術をしてしまった
奥さんがこれで子供が増えなくて済むわと 喜んだらしい
しかし、なぜか未だに愛人は増え続けている