詩人:カナリア
私に水は必要ありません
私に土は必要ありません
私に陽の光りは
必要ありません
貴方に手間はとらせません貴方の邪魔にはなりません決して貴方に迷惑は
かけません
けれど…
いえ
“だから”でしょうか
貴方は私の存在すら
忘れてしまうのですね
あの…
どうか
水の代わりに
土の代わりに
私を綺麗な花瓶にさして下さい
陽の光りの代わりに
貴方が私を見つめる
ほんの少しの時間を下さい
もし…
それが
貴方の手間となり
邪魔となり
迷惑となるのならば
いっそのこと…
枯れてしまいたい
2007/05/06 (Sun)