詩人:紙一重
踏み出した足のはずなのにひっこめてしまった力の入らない顔を下から覗きこまれてひたすら目をそらした曖昧な笑みを浮かべた声が自然と低くなった嫌いなわけじゃないただ進む意思が、ゆらいだとたんに怖くなった『逃げたい』回れ右。ひたすら背中向けて走った今来た道を一つずつ戻ってくどこで道を間違えたんだろうどうでもいいその時はとにかくその場から逃げたかった逃げたかったんだ