詩人:甘味亭 真朱麻呂
『スロー・ブルー』
白いちぎれ雲
追いすがる
今僕になにが足りないんだ?
春や秋や冬が
僕を呼ぶよ
今君を抱きしめてもいいの?
授業中ロクに講師の話なんか聞いちゃいない
毎度のことこれっぽっちも耳に入っていない
オーガニックな気分でフライさ
まるで鳥になったみたいに跳ぶ
青く青くもっと青く
世界を染めてくれ
そうそうもっと青く
僕らを染めてくれ
教室の窓からのぞき込んで見えるブルー
すなわち空のこと
よそ見してたらしかられたよ
世界が止まったみたいに静かで穏やかだ
AHお昼休みには
屋上で飯食おう
君の分と僕の
AH君の手作り弁当
がっつくのさっ
アーンッてね
空には
相変わらずブルー
雲がね
相変わらずスロー
こんな
月曜日にはきっとね
良いことが
僕らを待ってるよね。