詩人:どるとる
まるでむき出しの切なさ ぶら下げて声を押し殺して泣いた夕暮れ
帰り道は果てしなくどこまでも続きそうで
出口のない迷路のようにこの僕を迷わせる
言葉にもならぬ思い
それは本当は一番
誰かに伝えたい言葉なのに言葉にならないから黙ったまま
僕は何もかも納得したような顔でうなずくのさ
心の中はどしゃ降りだとしても
涙を流す僕を外側から他人事みたいに眺めて見ているその僕の目にも涙が光る
悲しいよって言葉にしてみても
助けてよって救いを求めても
僕は空っ風に吹かれているしかない かかしのような孤独な人だから
この心に降る雨もやまないのもうかがえるだろう。