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詩人:山崎 登重雄
D・どんな時だって
N・泣いたりなんかしない
A・諦めたりするもんか
二重の螺旋構造は功罪それぞれの記録
昔から言われる良心・悪心・神と悪魔の道標
なぜ善悪が並び記されるのだろうか?
それは悪を悪と知り善を善足らしめるために
功あれば記し罪あれば記し 過去 現在 未来
親から子 子からまたその子供達へと伝えゆく
表裏一体の永遠の生命記録なのだろうか
生命体の生存過程における存在を賭けた裁判記録
のようなものだろうか
すべての記録が包み隠さず記されているのだ
最期の審判と呼ばれるあたりは後者が正しいか
判決は 功あれば讃え奉り 罪あれば報い償う
自分の知らない罪もある業績もある
知らぬ罪で罰するか 知らぬ徳で悦べるか
生命の歴史の中でこれが一番怖い
表現できない 見えない不安 見えない脅威