詩人:りんくす
父への憧憬と葛藤
満たされなかった母への思慕
声を出そうとしても
涙を揮発させるほど
焼き付いた喉の奥…
少年のあなたを
抱きしめる
私の腕
おおかみはこないと知ってるよ
だけどあなたは何度でも
叫んでいいんだ
重要なのは
おおかみが来るか来ないかではないから
あなたが叫ぶということ
それが大切なの
何度でも付き合うから
おおかみなんて来ないという事実を
きみ自身が
納得できるまで
本当に心を開いてくれる
その時まで
あなたのすべてを
抱きしめられる
その時まで…
2004/02/09 (Mon)