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[162839] 遠回りをしたいから

詩人:快感じゃがー



先に君が泣いて
次に、私が溶けて

そして
空は割れて

今日が星に変わる。



少し、君は迷い
もっと私が迷い

ほらね
いまを捨てて

過去とゆう名の
船を壊す。



ここに
悠然と
積み上げられている

「私」の非道さ、残酷さ



明日もまた
平然と
積み上げられてゆく

「私」の醜さ、この黒さ



こんなに
こんなに

かなしいことはないの!

白々しく微笑んで
まだ

善を良しとしない
本心



軋む音
歪んだままの

ふたり

届かないくらいの
距離が

ちょうどいい、だなんて...



「じゃあね!」



何もかも
ぜんぶ

踏み潰したなら

美しく
よみがえれ

みちがえれ、この愛!



すがりあうための
肩じゃなく

埋めあうための
色じゃなく

いま、まさに
抱きしめあえる

温かい両腕を求めて...



とことん、とことん
飽きるまで

迷って。
そして、揺れたなら

いつかは
君に辿り着くから

絶対、君に辿り着くから。



「遠回りをしたいんだ」



何故だか、とても
何故だか、とても...

2010/12/09 (Thu)
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