詩人:どるとる
僕らは特別な関係なんかじゃなかった
それどころかただの友達だった
だけれどある日手が触れたとき 僕の中の何かがざわめいた
きっと
恋という言葉の意味を知らなければもっといい友達になれたはずなのに
僕は恋という魔力にかかってしまった
キミと手が触れたそのセツナ 恋に落ちた
恥ずかしいほど
いつまでも キミと二人でいたくて
キミの笑顔がもっと近くで見たくて
ひとりの夜もキミとはじめて交わした唇の感触が離れなくて
この地球でキミと二人出会い恋に落ちた奇跡
運命と呼んでも大げさにはならないはずだよ
刹那的に流れてゆく時間が二人を変えるなら キミの中に永遠に消えない僕の証を刻み込んでしまおうか
なんて言ってみたのさ
学生服ももう着なくなったとき
キミと僕もどこか
ギクシャクして
しまったよ
はかない恋の散り際に見えた切ない
キミと日々はまるで万華鏡
終わった今でもキラキラといつまでも変わらない輝きで光を放つ万華鏡。