詩人:どるとる
夕方 待ち人 僕はひとりぼっちで
何もやることもなくて 窓から外の景色をぼんやりと眺めてた
いつもの見飽きた景色の中にありふれた五時のチャイム
雲がひくく垂れ込めているからもう少しで雨が降ってくるね
そんな予感を抱きながらも 安い缶ビール片手にピーナッツをほおばるのさ
幸せの定理など最初からないから
僕の毎日が幸せじゃないという理由はどこにもないんだ
だから 開き直ったみたいに笑おう
どしゃ降りの夕暮れでも
そこに 見えてるたしかな幸せがあるなら
きっと明日は心とも晴れるでしょう
文庫本 読みあさる
夕方 やっぱりひとりぼっち
いつのまにか降ってきた予想どおりの雨と今日とは打って変わって晴れるらしい明日の天気を伝える厚化粧の天気予報士
見渡してみても
何ひとつ 今は笑える理由はないけど
この雨がやんだなら
素敵な出来事に出会える気がするから
ひたすら雨がやむのを待つ 静かに
幸せというほどでもないけど 不幸という言葉も当てはまらない
僕より不幸なやつは世界中探せば腐るほどいるから
比較的 僕の毎日は幸せなほうだろう
だから 開き直ったみたいに笑おう
どしゃ降りの夕暮れでも
そこに 見えてるたしかな幸せがあるなら
きっと明日は心とも晴れるでしょう
きっと生きていれば1日のどこかで小さな微笑みが生まれることでしょう
だから その小さな微笑みのために生きてみても 損はないはず
だからだからだから スマイル咲かせよう。