詩人:どるとる
時は川は流れてゆく
時々 荒れながら
おだやかなさざ波を行ったり来たりさせながら いつまでもいつまでも流れてゆく
誰かの大切な思い出までも 時の川は大切に大切にはこんでゆく
誰かの笑顔を壊さぬように
誰かの涙をすくい取るように
時の川は流れてゆく
全ての人のかけがえのない一生をはこんでゆくのです
時の波は時おり 荒れ狂うけど そんなときさえ僕は 生きている
少しも現実から目をそらすこともそらせる暇もなく
時の川にひたすら
身をあずけてる
時の川にただただ
全てあずけてる
流れるまま
流されるように
時の川に逆らわず逆らえず 今も
さらさらと変わらぬ
流れを繰り返す時の川に誰もがその身をあずけてる
波間に 光る
誰かの夢を
憧れを
川は 誰かの
頑張り次第で
はこんでゆく
その人の行き止まりまで
その人の川の終わりまで
時の川はつづく
聞き入れぬもの
聞き入れるもの
様々にある願いを
時の川は査定して
時に厳しく
時にやさしく
川は見守ってる。