詩人:どるとる
大切なものは今も変わらず 君だけだよ
そういえる僕は君の中で一体何番目に大切な宝物なんだろう
愛してるだけじゃ
満たされないなら
一体どんな言葉を伝えたらいいと思う?
こんなにも近くで
あんなにも遠くて
まるで寄せては返す波のように
心は君から離れたり
近づいたりする
本当の気持ち
巧く隠しながら
都合がわるくなると
いつもキスで
ごまかせばいいと思っている
でもわかってほしい
僕には君が一番の宝物だってこと
キラキラ 輝いて
受話器の向こうで
はずむ 君の声
聞くそのたびに
僕は
一番とか何番とかそんなの本当はどうでもよくて
ただの君の中の宝物のひとつに加わりたくて
僕は走りつづけていた
君の大きな背中にひたすら向かって
おざなりの言葉を
あたりに撒き散らしながら
世界で一番の宝物は
手に入れにくいからこそ宝物なんだよ
君は
僕の勝手に描いてる
頭の中のラブストーリーのヒロインさ
誰より 愛してるよ
簡単だけど
伝えたい 届けたい
できれば手渡しで
一番とか何番とかそんなの本当はどうでもよくて
ただの君の中の宝物のひとつに加わりたくて
僕は走りつづけていた
君の大きな背中にひたすら向かって
そしてやがて君に追いついて肩をポンとたたくとき
君は振り返って
わかってたように
僕に甘い口づけを
くれるのさ
そんなストーリー
宝物のように
心の隅 輝いてる
何万カラットの
光を あちこちに
解き放ちながら。