詩人:朧
終の最果ての紅き地桃色に輝く桜の樹は今宵も血色に染める生の数で舞う花びら新たなる命の誕生を花と共に運び込む桜奈落に行く地獄の命曇空に逝く天国の魂今宵は桜吹雪と共に命の花が舞い散ろう殺戮に泣く幼子の命地中に置く髑髏の魂今宵も血飛沫と共に命の花を咲かせよう死を想像しない刻も青き惑星の死の輪廻今この瞬間にも続く生命は常に果てゆく死の数だけ咲きゆく輪廻は滅亡まで続く地獄に咲く枯れぬ桜紅い天に舞う死の桜