詩人:竜宮這
俺はただのうんこだ
役立たずの無価値の極みだ
俺が死ぬ事も生きる事もさしたる問題ではない
問題ではない事を問題だと言って喚くのには美的嫌悪を感ずる
とっととペーンと現実から弾かれて死んでしまいたいと思っていたが、死ねないのだ
むざむざと現実に殺される事もなかろう
現実が私を殺そうとするのだ
私は私の愚かさを現実と置き換えるのだ
現実は私を殺そうと瀬戸際まで追い詰めた
何故私は現実に殺されなければならない
現実が死ねというからその方が楽だといって死ぬのか
しかし現実は不条理に私を殺そうとするものだ
私のつまらない怒りはここにぶつけるべきだ
闘おうではないか
現実から無様に逃げる事に美的嫌悪を感ずる
最初に言ったとおりで、私などもう死人のような者
今更生者のようなさもしい真似をする事もあるまい
ほら、ここに虚無があるではないか
この孤剣を持たずしていかにして現実と相対するのだ
私の敵が私自身なら私は負ける事はないと断言できる
何故なら私のいかに弱いことかは、私のよく知るところだから。