詩人:禪稀
あの日 壊れてしまった彼女の心―
今も治る事無く続く日々
近くにいたのに守ることができなくて…
何もできなかった自分を責め続ける
あんなに近くにいたのに―
気付かなかった…
あんなに楽しそうに笑ってたから
いつものように…
少しも苦しい素振りを見せなかったから
今 思い還せば完璧すぎたあの表情がおかしかったのに
“前みたいに優しくほほえんでくれないか…?”
俺は 愛らしいあの笑顔がが好きだった
俺を頼ってくるあの娘が愛しかった
だからお願いだ…
またあの愛らしい笑顔でほほえんで
俺の横にいてくれよ
俺を頼ってきてくれよ―
今度は必ずどんなものからも守ってみせる
俺は強くなったから
だからこっちに戻ってきて