詩人:明希
後ろを振り返る時
子宮まで還り
鼓動に合わせて
生きるリズムを知って
まるで酔魔にご寵愛
色魔に犯されて
包んでくれる温度
体温は同じなのに
熱りは肌が知ってる
再生の儀式を繰り返し
心臓まで貫いて
快楽は貪欲に求め
苦痛は極限まで味わって
戻れ 戻れ
時間は戻らないから
廻れ 廻れ
あたしを
時代に託して
アナタが
映したものならば
あたしだって
いつかは
それを見るハメになるのよ
写真に収めたワンシーン
如く
フラッシュバック
嗚呼。
響いてくる鼓動を
身に覚えたなら
それは
此れからも
今迄でも
本能で知っていた事
辿る血脈を
思い出して
余計な考えを失い
芯奥を知る
快楽の果てに
生が始まるのだわ
それを望み悦んで
生まれたのだわ