詩人:亞利芻
可愛い紙に包まれてるの
ざんねん
中身はまだ子供だよ
キミのかばんのなか
ずっとまっていたんだ
両端をもって
クルクルっとね
紙から出たボクを指でつまんで
あんまりじっと
みちゃやだよ
目をとじて
ポイッとね
キミの口のなか
キミの味
ボクの味
少しずつ溶けていくよ
噛んじゃだめ
キミを傷つけちゃうかも
しれないから。。
ゆっくりと ゆっくりとだよ
右へ 左へ
小さく溶けてしまうまで
ボクはいつか
カタチがなくなってしまうけど
キミはおぼえててくれるかな
大好きだって
いってくれた
甘いだけのボクの味を。。。