詩人:孤 花
流行りの曲の歌詞はどうしてこうも恋愛について語るのか
恋のことばかり考えている人間がどれほど多いかを語ってる
幼い私はそのことを馬鹿らしく思っていた
世の中の大半は異性に対する愛で出来ている
陳腐な世界だ
そして見事にそこへ私はおちた
彼を愛していられる世界に満たされるから
それ以外の世界はいらない
安っぽくも無限の世界だったんだ
彼が居ない世界なんか本当はとっくにいらなかった
仕事をして勉強して遊んで補う心の容量
楽しいと思うことが楽しさに変わる
変えようとする
本当は陳腐な其所へ戻りたいのに
寂しくて寂しくて吐きそうだ