詩人:杞柳
君の背に羽を見た
今にも翔べそうで
あんなに
愛しかったのに
抱き締めることが出来なかった
こんな街
裸のままの感性じゃ
生きていけそうになかった
これでいい
これじゃ駄目だ
幾度繰り返し
幾度繰り返すのだろう
君の瞳(メ)に居場所を見付けた
今にも泣きそうで
あんなに
寂しかったのに
簡単に「幸せ」と呟いてしまった
こんな街
着飾った感性でさえ
生きていけそうになかった
君の瞳(メ)に居場所を見付けたのに
君の背に羽を見た
今にも翔びそうで
あんなに
愛しかったのに
抱き締めることが出来なかった
引き止めることなんか
出来なかった