詩人:阿修羅
風吹き抜ける
奥の方
静かに
満ちてくる
何か
繰り返される
現実は
痛みと、不安だけが
揺れていて
きっと遠くなる
愛だとか想いだとか
そんな儚いものの
其の一欠片を握って
僕は立ち尽したままで いる
泣きたいと望んでも
涙は流れないように
あなたはもう
此処には居ない
あたしの感覚の隅に
あなたの感触と
消えそうな匂いと温もりが
まだ痛みを伴いながら
落ちている
日々ぶりかえす
記憶に苛まれながら
いつも貴方を探してる
いなくなってしまった事実は
解っても
心が解ってくれない
二度と戻れないのは
わかってる
貴方にあたしは
映ってないから
ねぇどうしようか
このどうしようも無い想い
こんなに遠くなるなんて
思いたくなかったよ
むねが いたい