詩人:どるとる
僕は今、とても幸せで
僕は今、どこか不満で
時が経つにつれ変わってゆく考えがほらね全てを諦めれば巧妙に自分を偽る力となる
昨日の僕と今日の僕との間に違いはなく
過去の僕と現在の僕の思いも変わらなく
ただ少し理想が高かったためそれをあきらめることで納得したってだけだよ
僕は今、とても幸せで
けれどどこかが不満で
ぬぐえない大きな影が水面にうつった月のように嘘っぱちの歓びが巧妙に僕の脳を操作する
ほらね ただあきらめてしまえば全てがどうでもよくなる
でもね 夢や理想がなくたってやりたいことくらいはある僕だから
僕は今、光と影の間に立っている
重なり合う今日と昨日からそのずっと彼方に消えた日々
後悔はあるようでない気もするけど どこか切ない今を生きてるのは僕でもわかるから
傷跡は見えないだけでたしかにあるのさ
言葉にならぬ痛みを時に僕にぶつけてくるんだ
その時、僕は何を思うだろう?
その時、僕は何ができるんだろう
今日の僕も
昨日の僕も
明日の僕も
きっといつまでも
答え出せないまま
白紙の問題用紙の前
ペンを握りしめ
頭抱えてるだろう。