詩人:甘味亭 真朱麻呂
いつか約束したね
大人になったなら
共に未来を歩こうと
あの日誓ったけどそれは果たされない約束さ
ひとりきり未来行きの列車を待つ僕
しばらくすると列車はやって来て
たくさんの人たちに押し流されて
君は何もいわず遠くの方で手を振るだけ
閉園間際の観覧車は時を止めたようにスローに動く
この町はまるで色をなくしたグレータウン
行き交う幸せは僕に見向きもせず通り過ぎてく
きらめく夜のネオン
歩道橋の上から街の景色を眺めてた
分かちあう人もなく冬の寒さに身震いしてた
続けざまに流れむなしくさせるクリスマス・ソング
誰にとっての幸せなのかキリストを祝うこともないのに
人は今宵聖なる天使の歌を耳にして楽しそうに笑うのさ
ひとりきり僕だけを置き去りにしたまま
癒えることのない悲しみに今夜も涙
人々が心から楽しんでいる姿を憎むことはできないけど
ふいにこみ上げる羨ましさ
Ah-ふたりだけの世界はあの日幻と共に消えた
だけどなかったことにだけははしたくないんだ…勝手だけど
Oh-この孤独は僕を更なる孤独へと追い込んで
過ぎ去る歳月の中幸せを取り逃がすたった1つ愛を失くした
深夜0時白い魔法が街に天使を降らすまで
僕にかかった悲しい魔法の解き方をおしえて
『嘘だといってよ
ふたりだけの世界よ
Baby・Babyもう一度』
この魔法は明日、街を白く埋めつくす
夢のように春がまた巡りくれば
Uh-魔法は解けてまた変わらなく日々は続くというのに…。