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詩人:理恵
もしも明日が来ないなら
毛布に身体いっぱいくるまって
じっとその時を待つだろう
先週の休日も
先々週の休日も
この重たい身体を引きずって
やらねばならぬことを成さなかったように
あれもこれもと描きつつ
ただ毛布にくるまっているだろう
どうせ今日までだからだなんて
わざわざ疲れることしなくたってと
じっと岩のように丸まって
もしも明日が来ないなら
0時ちょうどに毎日がなくなるのなら
23時には目をつむり
知らぬうちに消えるように
眠りへと落ちていくだろう
やっと終わる安堵に浸りながら
消えぬようにと祈る人たちだけ
残ればいいのにと願いつつ
眠りへと落ちていくだろう
もしも一つだけ成すのなら
あなたへ手紙を書くだろう
いつかまた会うかもしれないと
思いながら生きてきて
それが絵空事だと知ったとしても
きっと私は書くだろう
空のあなたへ宛てた手紙を
こんな時ですら思い出す
太陽のあなたへ宛てた手紙を
2021.12.23.