詩人:冴香
理不尽な少年は言いました
「どうして、僕は、こんなにも理不尽なんだろう?」
と
すると少女は答えました
「理不尽だと思うのは、あなたの心が決めた事で、あなたは決して理不尽じゃない」
と
理不尽な少年は気付きました
雨の日に自分の傘を貸した妊婦さんは元気な赤ちゃんを生み幸せになった事を
自分のパンを分けたおじさんは、人生を投げていたが再び生きる意欲を取り戻した事を
理不尽な少年は
自分が素敵な役目を持っている事に
気付き喜びました
後に
理不尽な少年は
幸せな人生を歩みました
2008/02/19 (Tue)