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[177530] 蒼いイルカ

詩人:遥 カズナ

















よくもまあ書きたくなる



夕日がだとか
愛がどうでこうで
何もかもが納得できるようにまとめられた文字の羅列を

俺には、どうしたらいいのかわからない

蒼いイルカの
潮にたなびく背鰭が
波打つみなもを裂く
あれは
朝日なのか夕日なのか

どこまでも旅は続く

生と死の境目
呼吸を許された瞬間の
海の哺乳類達は
その時に何を感じるのだろう

風をうけ
やすやすと宙を漂う海鳥達

本題から外れてしまいそうなペン先のインクが滲んでいく

わずかに星がちらつく水平線の彼方を
飛行機の点滅する明かりがゆっくりと行く

「確信」と言う言葉がある
重く果てしのない旅の道すがら
放たれた矢が
目的に届かないまま
いつか落ちてしまうのなら
せめて
滑らかな水面へ

「イルカのように
生と死のはざまのような行間を
自由にゆきかいたい」

例えば
そんなふうに気どって
書きたくもなる














2012/12/22 (Sat)
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