詩人:安曇
ひらけーごま
秘密基地の合い言葉
あの頃いつも
何でごまなんだろう
って君が悩んでたから
僕もなんでかなぁ〜って
悩んだけどね
結局答えはなくて
そのたび二人でくすくす笑ったね
空がゆっくり暗くなり
雲も静かに染まっていく
僕らの寄り道
いつも僕が先だった
君が来るのを心待ちにしてじーっと耳を澄ます
君の足音が
僕をにやにやさせる
ひらけーごま
君だってゆーのは
足音とか声とかわかってるけど
合い言葉は欠かさない
他愛もない話とか
ポッケの中でちょっと溶けたチョコとか
君の匂いとか
ボロボロの漫画とか
心地よい雰囲気とか
あの言葉を聞くと思い出す
ひらけーごま