詩人:甘味亭 真朱麻呂
僕は此処にいていいのかな
時々自分の存在目的がわからなくなる
でも楽しい輪の中で笑っている時には
そんな事どうでもよくなる
人は何をするために生まれて
人は何の為に悩み苦しむのか
あの頃の僕は毎日毎日そんなことばかり
人に生まれた意味があるなら
なら僕は何の為に生まれて
此処にいるのか退屈な時間を持て余しながら
とりわけ目立った暮らしでもないのに
ひっそりとまた今日も日は暮れ
陽が沈み月が街を照らす
抱えてるものなら誰かに分けてやりたい程ある
不安や期待に打ちのめされて悩み続けて
僕はいつだって踏み出すことに恐れを抱き
希望を逃す
聞こえてくるいくつもの溜息にこの胸はいつもふるえていた
今何を信じ
そして何を光に暗闇を歩けというのか
何度も流してきた涙は心に大きなくぼみをつくる
そこにたまった悲しみが今も誰もを苦しめ続ける
僕らが生きている限り
その苦しみはずっとなくならない
この道は光と影をくり返しひとつの世界を心につくりあげる。