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詩人:甘味亭 真朱麻呂
誰かにもらったやさしさの数だけ暖かくなった
そのやさしさを決して忘れずにいたい
誰かに教わった厳しさの数だけ涙をのんできた
その厳しさは僕を思うが故のやさしさ
わかっていながらも悲しみは胸の奥を熱くする
いつものことのように
やさしさばかりを求めてもいられない
けれどやさしさはいつだって心地いいものだから
気付くとまたやさしさばかりを求めるそんな僕がいるんだ
やさしい人になりたい
人にもやさしくしたい
だからこそ
ときには厳しさも必要
やさしいばかりでは
やさしさだけでは
ぬくもりは伝わらない
愛はきっと生まれない
だからこそ
僕を取り巻くやさしさは厳しくそしてそんな厳しさには
僕を思う本当のやさしさがあるんだ
そう思っても
やさしさはどんなときでも耳にやさしい
だからこそ
人はやさしさを欲し求め続けるんだろう
厳しさの中にあるやさしさは自分にとってのつらさになるから
少しでも丸みを帯びたやさしさを求める
僕も君もきっとそうだろう?