詩人:快感じゃがー
5限目が終わって
ホッとした
学校は嫌い
息が詰まる
愛だの恋だの、色めき
夢だの理想だの
現代に浮かれる
分かり合えない人の群れに
私は、何の期待もしないよ
ただ、騒々しいだけ
いつの日か
過去の私が未来に託した
涙で滲む手紙
そっと読んで
胸にしまった
"歩き出せる"
いま、残されたものの
行く末は
私だけが綴ってゆける
息をするのも
止めるのも
走るも
しゃがむも
私次第
だけど
ああ、また
興味本位で人が集まる
夢はかすんでく
ねえ、気安く呼ばないで
独りにして
私に触れたいなら、
毒を飲む覚悟でなきゃ
務まらないよ?
愛だの恋だの、色めいて
せいぜい
人より良い春を
謳歌していてください