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[193696] ニヒルの酒場

詩人:清彦


鏡越し、想像を上塗りしていく様

そんな幾層もある何処か節目に

文明を否定したくなる時もあるさ


「一体何の意味があるわけ?」と

今日も誰かに呆れられてる

カランカラン鳴る氷が溶けるほど喋って

しかも自分だってそう思うんだから

まるで救いようがないね


素敵な音楽にはいつも

安定と不安定が繰り返されて

好きだったあの君へ

まっすぐの様に、あの頃の様に

五感が記憶へリンクする


年を取ったもんだね

全てを笑うことしか出来なくなって

生き抜くように抗うには

もう社会に子慣れすぎたかもしれない



僕は実のところ今でも

人の精神は自由だと信じたいんだ



「神は死んだ」

笑い笑われながら言ったのか

また、人の世、この暮らし

経済活動の隅っこで

孤独な人が集い音楽が流れるBar

迷える群衆、あての無い旅

酔いもあったのかなおぼろげに

煙草の煙が幾重にも重なって

あの時、叶えたかった君との暮らし

そんな未来の幻が見えた気がした

2017/08/24 (Thu)
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