詩人:清彦
鏡越し、想像を上塗りしていく様
そんな幾層もある何処か節目に
文明を否定したくなる時もあるさ
「一体何の意味があるわけ?」と
今日も誰かに呆れられてる
カランカラン鳴る氷が溶けるほど喋って
しかも自分だってそう思うんだから
まるで救いようがないね
素敵な音楽にはいつも
安定と不安定が繰り返されて
好きだったあの君へ
まっすぐの様に、あの頃の様に
五感が記憶へリンクする
年を取ったもんだね
全てを笑うことしか出来なくなって
生き抜くように抗うには
もう社会に子慣れすぎたかもしれない
僕は実のところ今でも
人の精神は自由だと信じたいんだ
「神は死んだ」
笑い笑われながら言ったのか
また、人の世、この暮らし
経済活動の隅っこで
孤独な人が集い音楽が流れるBar
迷える群衆、あての無い旅
酔いもあったのかなおぼろげに
煙草の煙が幾重にも重なって
あの時、叶えたかった君との暮らし
そんな未来の幻が見えた気がした