詩人:どるとる
ほんとのこと言わなくてもうまくごまかされても
よく知ってる僕なら君の気持ち 手にとるようにわかるんだ
ずっと友達のまま仲良くいてくださいねって君のかわいい顔に書いてあるんだ
君が優しくすればするほど僕は君を好きになって
離れようとすればするほど 君が恋しくなって結局はいつも君の隣で下手な笑顔で平気なふうを装ってる
この世界でもしも君に出会わなかったら
こんなに素敵な気持ちに気づけなかったね
あとで君じゃない人を好きになっても
君に抱く思いはただひとつの気持ちだから君への恋心はあとにも先にもこれっきりさ
あの日、僕の胸のいちばん奥に咲いたはじめての気持ち まるでそれは花のようにかぐわしき香り放って
僕をとりこにしたよ
僕はもう君以外
好きになどなれない
そう思ったのに
この一途な思いは
一方通行なようで
その先には踏み込めない
どれだけ君が好きでも君は僕じゃない人を見ているようにどこか遠い目をしてる
君が僕にくれるその笑顔は君が好きな人のまえではそれ以上の輝きを持つ笑顔になるんだろう
それならいっそ僕じゃなくその人にだけ浮かべるべき笑顔だと思うのさ
卑屈になる
卑屈になる
僕のわるいくせだね
あの日、僕の胸のいちばん奥に咲いたはじめての気持ち まるでそれは花のようにかぐわしき香り放って
僕をとりこにしたよ
その花の名は
初恋という美しいはずの花
どこか切なげな香り。