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[84274] あの赤く鮮やかに燃える星

詩人:まとりょ〜鹿

多種多様なナマモノ達が共生している世の中だから
こうなる事は仕方が無いのさ。

君は毒々しい尾を鋭く震わせながら笑ってた。

生と死。
このサイクルに何ら疑問を抱く事なく、君は沢山の命を絶った。

天の神は
君を「いけない」と叱った。
そして命の大切さを説いた。

しかし君は神を嘲笑った。
「では何故私の尾には殺めるためだけの猛毒の刃をよこしたの?」かと

神は重そうな瞼を閉じたまま、額に手を当て嘆いた。
そして神は君を深い深い井戸の中に突き落とした。

君は叫んだ。
「私は此処に居る!早く私に手を差し伸べて」と…

君がナマモノと呼ぶ、生物達は誰一人手を差し伸べてはくれなかった。
「アイツは俺らとは違う。猛毒だらけの刃にズタズタに裂かれるのはごめんだ。」

干からびた君は灼熱の太陽に身を焦がされ
天に浮かんだ今でも救いを乞うた。

S字に曲がった光の線
尖った尾の先を赤く鮮やかに照らしながら…。

2006/08/24 (Thu)
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