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詩人:山崎 登重雄
まばたきも出来ないほど
即死に近い衝撃みたいな
一生の内にそうあり得ない
そんな感覚に支配された
見逃したくないよこんな凄いもの
見届けなきゃいけないよこんな綺麗なもの
感動は言葉の渦を巻き
勝手に大洪水を起こすんだ
君なんだけど君じゃない
存在と言えばいいのか
現代じゃ言い表す言葉がない
共感してもらえる言葉を挙げるなら 愛?
でもそんな陳腐な言葉や感情じゃダメだ
いろいろ試してみたけど不可能だ
誰か証明して見せてくれ
未来の人に託すから
一体何なのか解明して見せてくれ
それが出来たのなら星を挙げて
さらなる未来に伝え残してくれ
瞬きを止め光りを失ったこの眼の代わりに見てくれ
カラカラに渇いたこの言葉たちの墓標に記してくれ