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詩人:どるとる
何気ない1日
いやに長かった1日
時間は見事に過ぎ去って
ほらね気づけば日はとんと暮れてカラスが鳴くよ
そして誰かの口笛が聞こえる
今日だけで抱えた
迷いや悩みよりも
どれだけの大切な
記憶 残せたかな
そっちのほうが
断然大切なんだ
少しくすんだオレンジ色にかげる
景色の中に
いつもの当たり前な
夕暮れがここにあること
なんだか胸にぐっとくるような感覚が切なさに不思議な喜び足したような気持ちにさせるよ
つぶやく声が風に流されるまでに
君が聞いてくれたらいいなあ
さよならもおはようも全部全部なかったことにはしたくないから
僕はあの空に記すんだ
今日という日の思い出を
ねえどうしてあんなに空は果てしないの?
広すぎて思い出を刻みきれないよ
だから僕は大切な思い出だけを心にしまう。