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詩人:現実的SUGILL
「惰性」の二文字じゃ片付かないよ
今夜の月は鋭く光る
だれにも聴こえないように
一瞬泣いて、にぶい悲鳴をあげた
死にそうな蕩けそうな
あくびも出ない現実と宿命
「まだここにいて」「もう少し居て」
張り巡らされた伏線の罠
身動き取れずにあの日の栄光に
なんとなく隠れていただけ
眩しすぎて直視できない
苗床うずいて...たまらない
崩れそうな手紙の山は
宛名のない独り言
あの空めがけて飛ばしても
すぐに失墜するだろう
傷つき痛むことがある
傷つけ疼むこともある
いっそ溺れるほうが簡単だと
わかっていても、あがきたい
この状況を全身で感じたい
証明させてほしい
表面張力で以て今は
なんとか涙を堪えているけど
あの一言がなかったなら
そのまま僕は
飛び降りてしまったかも
しれないから...
どうせ結末の解らない未来
たぶん唐突に終わる人生
本能と直感を頼りに進む
アラームが鳴ったなら
僕は目覚めるだろう
世界はなんにも変わっちゃいないだろう
でも風向きが変われば
気分だって...変わるはず
これから証明しにいくよ