詩人:未知
君の言うとおり
あらゆるものが
嘘でまやかしで
すべてが
虚飾の塊りで
何処にも救いなんて
ないというなら
もしそうだったとしたら
きっとこんなに
悩んだり
しない筈だよ
見せかけじゃなくて
自分の言葉で
温度を伝えたい
そう思うから
いまは
此処でこうして
見つめあって居る
彼が生やした羽根
この胸の奥にうずいた
新しい感情
今まで知ることの
なかった感情
おなじ夢で二人は
また巡り合える
気がする
だからどうか
もう少しこうしていて
その手を
振り解かないで
できることなら
もっと期待して
全力でいまを抱きしめて