詩人:望月 ゆき
窓からの夕陽の中にほこりがきらきらと舞う体育座りのぼくたちは机のかげで キスをしたほこりの雪は それを隠すバッグにひそめてきたコーラをビーカーに注いで 乾杯今日はなんの記念日だっけ夕陽が フラスコにきらきら 灯をともすそうだ今日は 理科室記念日にしようそう言って立ち上がったきみはぼくのと間違えて かどうかガイコツの手を取って歩き出した