詩人:浜崎 智幸
海の記憶を拭い去りたいひたすら自由を求めていたい海鳴りからは背中を向けたいみじめで卑しい笑顔は見せまい原始の海は母につながりやがて静脈になる深く澱(よど)んだ静かな呪縛を 誰も解毒できない★海の匂いを中和してくれ僕の悪意を暴露してくれ君の涙が両手に溢れ偽りの神ここに鎮まれここは海峡いまなら間に合う命をゆさぶる強く重い確かな禁忌を 回避できないままに──────────