詩人:中村真生子
「誕生日だからご馳走をしてあげる」と80歳を超えた母が言う。遠慮なくご馳走になることにする。ドライブがてら出かけ通りかかった古民家を改築したカフェでランチを食べる。プラス100円のデザート付にしてもらう。少しずつだが品数が多く結構お腹いっぱいになる。デザートはスモモのゼリー。店を出ながら来年も、それから先もずっと母にご馳走になれることをそっと願う。