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詩人:如月。
あなたの声
飛んで来た季節
僕は輸血していたけど
その後
繰り返し聴いていた
詠んでいた
あの人の声も聴いた
まだ18才の女子高生だった
あの子が数年後
文壇の高い位置で詠み上げていた季節は
とても悲しい事実に追いまわされていた
別の彼女は死にたいと伝え続け
こちらは輸血したり治療で辛かったり苦しんだり
まだ若い娘が車椅子で通院して行く姿
そんな季節
そんな合間
ラジオから聴こえて来た
声は
メール交わしていた人の出世だと
辛さの中 そう感じた事も在ったけど
心の中の事実、真実は
二度目 その曲と
再会した頃、時
どんなに 救われたか
とてつもなく辛く悲しい日々に
だから 僕もそんな人になりたいと願った
また そんな人たち
巡り変わる季節の中で
時の季節の街で見かける
見かけている
うたっている
詩っている